心療内科で聞かれること、それはあなたを理解するために必要なこと

心身の不調で精神科・心療内科などの診察を受けたことのある人は経験があるかもしれませんが、診察にあたって生育歴や家族構成、家庭環境や職場環境などが尋ねられます。今現在の家庭環境や職場環境を尋ねられるのはわかりますが、なぜ生まれてから今までの環境変化まで話さなくてはならないのかと、疑問に感じたりはしなかったでしょうか。

 

内科や外科などの診療科でそんなことが聞かれることはまずありませんから、少々面食らった人もいるかもしれません。しかし心の治療において、これらの情報はとても大切な意味をもつのです。

 

内科や外科では、今現在の傷なり痛みを取り除こうとするわけですが、心の病においてはその傷や痛みがどこから来ているのかを知る必要があります。というのも心の病というのは、決して一つの原因で引き起こされているのではなく、多くの要因が重なって発症していると考えられるからです。そのため患者さん自身を全体像で捉えることが必要になってきます。過去から現在の変化のなかで、病気に至った痛みや悩みなどを総合的に判断する必要があるのです。

 

ですから心の病気の治療には医師との信頼関係がとても大切です。信頼できる医師を見つけることが治療の早道だといってよいかもしれません。

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